平均的オーストラリア人
オーストラリア人の総人口は約2310万人(2013年6月ABS)。また、オーストラリア先住民族のアボリジニとトレス海峡諸島民は、総人口の2.5%、約67万人(2013年国勢調査)。統計の数字から見た平均的オーストラリア人は、移住者などの海外出生が約640万人で総人口の27%を占めています。世帯数は約780万世帯で、一世帯あたり平均2.6人。男性の平均結婚年齢は31.5歳、女性は29.5歳。出生率1.76、となっています。
人口 | 2310万人 |
初産年齢 | 30歳 |
外国人訪問者数 | 684万人 |
長期滞在者数 | 25万人 |
海外で生まれた国民の割合 | 27% |
海外に住む国民の数 | 340万人 |
平均週給 | $1516.90 |
男性の平均寿命 | 77歳 |
女性の平均寿命 | 83歳 |
移民社会オーストラリア
総人口の約80%を英国やアイルランド系移民の子孫が占め、そのほかイタリアやギリシャなどの ヨーロッパ各国、南北アメリカ、アジア、太平洋諸国、中近東から移り住んだ人々、 そして先住民族のアボリジニと、まさにオーストラリアは多民族で社会が形成されています。 世界の中でオーストラリアほど移民が経済、政治、社会、および文化に参加している国は少ないそうです。 1788年にヨーロッパ人の植民が始まって以来、人々の移民は一定のペースで続き、 移民の数は1850年代のゴールド・ラッシュ時代に年間5万人に達し、 1940年代には人口が700万人を超えるまでに。移民の大部分はイギリスかアイルランド出身でした。 第二次大戦後、政府は公式な移民計画を開始し600万人がオーストラリアに移住しました。 近年では200を超える諸国からの移民が居住しています。つまり、200以上の異なった言葉が話されており、 最も一般に話されているのは英語、イタリア語、ギリシャ語、広東語、アラビア語、ベトナム語、 および北京語で、総合的には国民のおよそ15%が家庭で英語以外の言語を話しているそうです。人口2000万人以上ですが、国民のほぼ4人に1人が外国生まれ、 その内43%は片親または両親が外国生まれとなっています。 過去30年間に移民の出身国は大きく変化しました。1960年代には移民の46%がイギリスか アイルランド生まれでしたが、1990年代までにこの2カ国の出身者はわずか17%に減り、 その代わりに移民や長期滞在者の出身地として、オーストラリア近隣地域の重要性が増大しました。 2014年現在、アジア生まれの国民や長期滞在者も増加を辿っています。2006-07年度に入国した移民の10パーセント以上は中国からで、1995年以来、アフリカと中東からの移民も20万人を超えています。尚、オーストラリアは難民受け入れにも大きな実績をもち、 国連の「難民の地位に関する条約」と議定書に署名した144ヵ国の一つです。
人種を差別しない政策
移民計画は地球規模のもので、人種や民族の理由では差別しない。 この差別しない政策は、オーストラリアの経済成長に貢献できる教養や技能を備えた新しい 移民の受け入れに力を入れている。どこの国の人でもオーストラリアへの移住が考慮される。 申請の諾否は、優れた健康と人格のもち主であることを含めて、厳しい選考基準に合格する能力に 依存する。親族の呼び寄せや人道的な理由など、他の分類による移住枠も設けられている。
人道支援計画
オーストラリアには、迫害を逃れた人々を救助した誇らしい実績があり、 1945年以来、59万人の難民や国外追放者を受け入れてきた。 海外からの人道的な再定住計画を毎年熱心に実施している僅か9カ国の中で、 オーストラリアは最も手厚い3カ国に属する。人口1人当たりでは、オーストラリアは カナダに次いで2位である。人口比では、インドシナからの難民をどの国よりも多く受け入れた。 2001-02年度にはそれまでの3年間より多くの難民ビザが発給され、人道支援計画による ビザは総計12,349に達した。
寛容で、包容力があり、文化的に多様な社会
歴代の政府は、政策、立法、公共事業などを通じて、寛容で包容力があり文化的に多様な社会を 構築することの価値について肯定してきた。文化の多様性を推進する政府の政策は、 権利と義務の均衡を保っている。すべての人々は、表現の自由や文化的遺産と信条を共有する権利、 待遇と機会の平等を保障される権利、自らの技能と才能を発展させる権利を享受している。また、 国家とその民主的な制度や価値にかかわる義務や他人が自らの文化と信念を表明する権利を 尊重する義務を分かち合っている。